徳島県の剣山
ビビりながらも石鎚山へ登頂の続き。
2022/10/10のこと。
エネルギー補給だけの朝食を車内で済ます。道の駅の前がすぐ道路になっていたため、あまり良く眠れなかった。
道の駅からは想像していたよりもアクセスが悪く、グネグネとした道を延々と登っていく。アクセスが悪いと行っても道が荒れているということではないのが幸いだけど、結構長いのでガス欠には注意。
樹林帯はすぐに抜けたようだが、ガスで何も見えない。
途中、湧き水に寄り道してそのまま飲んでみたら、めちゃくちゃ美味しかった。水が美味しい時の表現のボキャブラリが無くて上手く伝えられないのがもどかしいくらい。
すぐに山頂に到着。ガスで何も見えない上にかなり寒い。お次は次郎笈(じろうぎゅう)へ向かう。
次郎笈へ向かう間もずっとガスが掛かっていて、殆ど何も見えなかった。たまに切れ目で見える程度だ。
次郎笈からもう一度剣山の山頂へ戻っていると、風がビュービュー吹いてガスが流れていった。
ピーカンとは言えないまでも、剣山の美しい稜線を見ることができた。
ガスと晴れ間が交互にやって来る度に立ち止まり、シャッターを切りまくった。ガスがあることで、逆に山の大きさやダイナミック感がでているように思えた。
道中、男性に声を掛けられた。話を聞くと昨日、石鎚山で僕を見たそうだ。つまり同じようにこの男性も石鎚山と剣山のコースを同じ日程で歩いている。なんとも不思議な感じだった。
山頂直下の山小屋で昼食にして、外のベンチでコーヒーを入れた。
休憩後は一ノ森へ向かう。開けているので、ガスが大きすぎてスケール感がよくわからなくなった。
一ノ森に到着。一ノ森方面はほぼ人がいなかった。ピークを踏んだので下山開始。下山はまた一旦剣山へ戻るのだけど、一ノ森からはピストンで戻るのではなく、北側にある道を通って戻ることにした。修験道だったかな?
往路とは異なりガスに包まれて湿った樹林帯を歩く。このルートは更に人がいない。特別困難なルートでもないのだけど途中、脇にそれた場所で鎖場を見つけた。昨日石鎚山で登ったのと同じ形状の鎖である。
鎖場があるとは思ってなかったのでヘルメットを持っていなかったが、雰囲気的に短そうだったので登ってみることにした。登り始めるとザックは左右の岩に擦れるくらい狭く、下から見えない場所に降り立って見上げると、まだ2倍以上距離がある。狭い故に足が掛けられるだろうと思い、そのまま登ってみたもののすぐに後悔することになった。
鎖の右側に一旦足を置いたのだけど、岩が邪魔で左側に移らないと登れない。しかしザックが邪魔で左側に移動できないのだ。しかも足場は不安定。一旦ザックを下ろして移動させ、今度は体を移動させる。そしてもう一度ザックを背負い直してまた登る。石鎚山では他に人がいたのでなんとなくの終点がわかったが、ここはどこが終点がわからない。いつまで登るんだ?という不安と、どこに繋がっているんだ?という不安が襲ってくる。
なんとか恐怖に打ち勝って登りきったものの、ここから更にハシゴや滑りそうな急登が続いた。それらを登り切ると、ようやく正規ルートへ合流する道へ辿り着くことができて安堵した。今後はその場の気分で違うルートに行かないと誓った時だった。ルート復帰後に人と出くわした時も凄く安心したのを覚えている。
「あれはヤバかった…」そうブツブツ言いながらも、なんとか怪我なく下山できた。
さあ帰るぞ〜。
SAで夕飯に徳島ラーメンを食べた。眠気が凄かったので淡路島で長めの休憩後、無事帰宅。
剣山・次郎笈・二ノ森・一ノ森 / もろみさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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