六甲全山縦走DAY1
3月20日と21日のこと。
3連休があるのでなにかできないかと思い、六甲山全山縦走にソロで行ってきた。ジョギングでそれなりに脚力もついている自信もあったからだ。六甲山全山縦走で調べると登山家の加藤文太郎がトレーニングで歩いていたことで有名なコース。公称56km、実測47kmのロングコースでKOBE六甲全山縦走大会という大会も行われている。
最初はダイヤモンドトレイル(以下、ダイトレ)か六甲山全山縦走か迷ったのだけど、ダイトレは2泊3日掛かるのと階段地獄だということで今回は1泊2日で行ける六甲山全山縦走にした。
DAY1
自宅出発前に測ったザックは9.5kg。30Lのザックがパンパンである。
早朝の車窓から見る須磨海岸は、さながらロードムービーのワンシーンのようで美しい。車で行くことも検討したが、どこかのコインパーキングで前泊し、縦走後にまた電車で車を取りに行って〜っとすることを考えると面倒だったので電車移動にした。対して時間も変わらなかったし。
六甲山全山縦走は公式では須磨かららしいが事前に調べた感じだと、通は塩見から行くらしいので塩見スタートにした。六甲山の一番西の端が塩屋に当たるからっぽい。
YAMAPを頼りに歩いていると起点を発見。ここから長い長い道のりになる。
遊園地みたいなところを抜けて最初のピークの旗振山に到着。いつもの登山だと琵琶湖が見えることが多いが、今日は見渡すと海が見えるのでなんだか新鮮だ。
コース通りに進んでいくだけで、ピークハントしまくりである。
次に向う山は一度市街地に降りてからまた登る。
ここの階段が長くてしんどかった。階段って休むタイミングが難しいんだよね。ちょっとずつ休みながらだと、階段を見上げて「まだまだあるな…」と思うし、ゼーハー言いながら休むとこれはこれでキツイ。
市街地から登り返して暫く行くと馬ノ背に到着。ここが六甲山全山縦走の一番良いポイントだった。この馬ノ背からも市街地が見渡せるので、荒々しい岩稜とのコントラストが不思議な感じ。
また市街地に降りてきた。そろそろどこで昼飯にしようか考え出す。
この辺りから海が見えることに何も感じなくなってくる。
ヨボヨボの猫がたむろしているベンチで昼飯にした。結構足が疲れた。
なぜか山中に落ちていた検尿カップ。
体が動かなくなるので仕方なくエナジーバーを食べるが、1日中食べているので飽きてきた。
本日の目的地、市ケ原に到着。河原になっていてここでキャンプする人も多いようだけど、そもそもテン場ではないし雨の降った後は急な増水で危ない。六甲山全山縦走コース沿いにはテン場もなく、マナー違反で登山がしにくくなっても嫌なので今回はホテルをとっていた。
ということで市ヶ原から街へ降りていく。
もうヘッデンが無いと何も見えないくらい暗くなってしまった。
新神戸駅まで降りてきた。もう足の裏が痛くて痛くて仕方ない。
ホテルまでが微妙に遠かった。
ホテルの前にあった松屋で晩ごはん。心底疲れ果てていて食欲がないがなんとか完食し、コンビニで明日用の買い出しをしてホテルに戻った。ホテルに戻っても洗濯をしないと明日着るものがない。無くはないが今着ている物をそのまま着ることになるので臭いので、コインランドリーで洗濯をしたら、乾燥機で帽子のツバが変な方向に曲がってしまった。
登山靴を脱いでも足裏が痛いのでトイレに行くだけでも困難な状態。こんな状態で明日も歩けるのか?
今日はトレランの人が凄まじく多く、なんだろうと思っていたらキャノンボールというレースが催されているようだった。いくらレースで急いでいるとはいえ、登っているこちらが道を譲り続けなければいけないのには心底疲れた(登山は登り優先)。こちらは歩いていて、向こうは走って突っ込んでくるので、危険回避のためこちらが道を避けなければいけないからだ。
足場の悪い場所でも走ってすれ違っていくランナーもいたし、オチャラケて道を塞いで僕が通れないのに気がついていないランナーもいた。せめてレースの告知の張り紙が登山口に貼ってあれば、こちらも気構えができたのだけどそんなものは一つもなかった。少しトレランに興味が出ていただけに非常に残念だった。今日がレースの最終日なので、明日は静かに歩けるだろう。
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