膝が痛いからランニング講座に参加した
11月25日のこと。
もっと楽に登山をしたいと思って、夏頃から気が向いた時に体力づくりのためにジョギングを始めた(走るのタダだし)。学生時代は本当に持久走は嫌いで、ほぼビリだったし、高校の15kmのマラソン大会は99%歩いて完走したら先生に怒られたほどである。理由は息が切れて汗が出るのが嫌だったから。
そんな僕が自分からジョギングを始めたのだから、「もっと楽に登山をしたい」という小さな理由をつけることは大きかったようだ。以前もダイエット目的で走っていた時期があったが、まあダイエットだと体重が少し減ると辞めちゃうから続かないのだ。それがどうだ、仕事が終わって疲れている夜に走っている。
しかし今までの運動不足は相当で、最初は3km走るのがやっとだった。6km走れるようになって、たまに頑張って10km走れた!と思ったら膝が痛んだ。痛みが不規則で痛い時もあるし全然なにも感じない時もあって、階段を登るのに足を引きずるくらいになってしまった。そんな時に、京都市民新聞でランニング講座が無料で開かれるのを発見したので申し込んでみた。もしかしたらバグった走り方をしてるかもしれないし、一度見てもらおうという算段である。ちなみにジョギングとランニングの違いは、ジョギングがゆっくり、ランニングが早い、みたいな区別である。
公益財団法人京都市スポーツ協会 – 2021年度スポーツ講座 「ランニング講座」
講座に申し込んでから当日までしばらく日があったので、膝痛について調べてみると、ジョギング関係の膝痛はランナー膝と呼ばれる症状しか出てこないので、もう完全にランナー膝だと確信した。ランナー膝の直し方はないのか?と思って以下のジョギングの本を読んだらストレッチが良いらしいとのことで、睡眠時間を削ってストレッチに励んだが、なかなか痛みまではいかない微妙な膝の違和感は取れなかった。
仕方ねぇ、下手に怪我して長引くと厄介だと思って、病院を調べてみたところ西院に評判の良い病院を見つけたので早速行った。
受付の前の席に座ったのだけど、待っている間ずーっとペッパーくんが無言でこちらを見つめていて嫌だった。ペッパーくんの真正面ではなく、斜めに位置する席に座ってるのにわざわざ顔をこっちに向けて。
そんな感じで診察してもらった結果、膝蓋骨高位と診断はされた。これは膝のお皿が若干上についているので、負担が通常よりも大きくなるという話だった。先生に膝をグネグネされても特に痛みもなかったし、膝痛の原因は膝蓋骨高位かよくわからないまま帰宅。駐輪場は病院負担で無料だったが、1,000円もしてびっくりした。やっぱりネットで病状を調べたら駄目だな。病状を調べるたび、先日見た動画を思い出す。
FINDERS – スウェーデン人医師が歌う、ネットの医療情報を皮肉った楽曲「絶対症状でググるな」が話題に
その後は来たるべきランニング講座に向けて、本に書いてあったストレッチを毎日していたら、なんと膝の痛みは徐々に消えていった。柔らかくなったものの、まだ前屈で手は床につかないレベルの柔軟性で、ストレッチを始める前は長座で座った時点でその長座の体制を維持するだけで限界になる驚異の身体の硬さだった。まだ1ヶ月も続けていないが、走っていて膝もマシな気がする。
そして当日ーーー。
平日開催だったので、少し早めに仕事を切り上げて会場である西京極のたけびしスタジアム京都へバイクで向かった。事前に駐輪場を調べていたが、どうも自転車しか入れないようで、車止めがあって入れない。第2が駄目なら第3駐車場の脇から入れないかと進んでみたが入れない。そのまま進むと一方通行になってしまって、運動公園をぐるっと一周してしまった。講座開始まであと5分しかない。サイトに載っている駐輪場を再確認してみたものの、ここがこうでえーっと…ってやっぱり分からん!ということで、急いで電話で確認したところ、五条通沿いから入れるぞと教えてもらったので急いで向かい、なんとかバイクの駐輪場を見つけることができた。悲しみの連鎖を防ぐため、バイクの停められる駐輪場へ行き方を書いておこう。
画像引用:Google Map
まずDパーキング西京極総合運動公園第一駐車場と書かれているところに向かう。
その交差点がこの写真。ここをまっすぐ進むと総合運動公園の敷地内に入る。
敷地内に入ってすぐに有料駐車場が見えるが、この左側の縞々のゾーンに進む。この写真はランニング講座が終わって帰る際に撮影した。
すると「駐輪場」の文字が見える(感動)。
「駐輪場」の看板の右手にバイクを停める無料駐輪場がある。写真は夜なのでブレてしまった。
画像引用:西京極総合運動公園のバイク・自転車の駐輪場のご案内
後から気づいたことだけど、サイトに載っている地図は左が北になっていて方位記号もない。五条通が書いてあるので、それに気が付かないと絶対間違える仕様になっている。一体何故こんな仕打ちを…。あまりユーザビリティ的に良くない地図である。
こう走ってたつもりが、実際には以下の状態だった。
赤丸が第2,第3駐車場。事前に確認していた地図の駐輪場も2箇所(地図のオレンジの部分)だったので、あまり疑わなかったのが原因。
そうして電話で教えてもらった駐輪場にバイクを停めて、ようやく会場に迎える状態になったわけだが、まだ事前にみた地図の方位が違うことに気がついていない。というか、「地図と違う場所に停めたけど、今どこ!?」という状態なのである。公園内地図を見ても、そもそも会場名をちゃんと把握していなかったが、一応イベントなんだから看板でも置いてあるだろうと思って、なんとなく光っている方向へ向かって走った。虫かな?
なんとなく陸上のトラックっぽいものが見えてきたが、公園内が凄く広いので、道を間違えたら時間的にゲームオーバーである。しかし何も案内の看板がなくて、本当にあっているのか全く分からない。会場の入口が反対側だったらもうやる気的に無理。そう思っているとスタッフらしき人が立っているではないか。しかし「どうぞ〜」みたいなことしか言わないので、あってるのかまだ分からない。息を切らしてよくわからないまま会場入りして検温し、名前を伝えてようやく会場があっていることがわかった。奇跡的に最短ルートで到着した模樣。悲しみの連鎖を防ぐべく、バイク駐輪場からのたけびしスタジアム京都への最短ルートを書いておく。
自分以外にもチラホラ会場入りしている人がいたので、まだ遅刻していないと思ったが、教室に入ったら既に説明が始まっていた。
口座は最初に書類を見ながら、講師の岡村輝将さんによる座学(2,3枚の書類をなぞった感じ)が30分ほど。その後実際にたけびしスタジアム京都のトラックで1時間半ほどストレッチや体の使い方を指導していただいた。京都市民新聞から応募したので、対して人は集まっていないんじゃない?っと高をくくっていたのだけど、実際は60-70人くらい参加者がいたと思う。年齢層は割と高めで、本当に普段運動してないんだな、という方もまあまあいた。
そして最後にトラックで1km走をしたのだけど、「レースじゃないですよ〜」という講師の岡村さんの声も虚しく、まあ普通に皆さん同時にスタートするからやっぱり競争になるわけです。僕も普段は1km7分ペースくらいだけど、なんとかドベだけは避けたいと思って限界で走ったら1kmが5:26くらいだった。普段は1km走ではなく8kmくらい走る内の1kmのペースしか知らなかったけど、意外と早く走れることにびっくりした。とはいえ、全体でみると真ん中やや下くらいの順位だった。追いつける気がしない。
最後に京都マラソンの方が現れて、グッズをいただいた。参加は無料だったのにグッズまでもらえるなんて税金を収めた甲斐がある。にも関わらず、アンケートには「会場案内板を設置してほしい」など、褒めることなく改善点を書いて帰った。
参加前は参加者が少なそう=マンツーマンで教えてもらえそう、くらいに考えていたがそれは叶わなかったが、ストレッチや体の使い方は「できてるぅ!」と褒めてもらえたので、バグった走り方をしているわけではなさそうだ。膝痛についても相談しようと思ってのだけど、講座が始まるまでに日々ストレッチをして効果を感じていたので質問しなかった。結局の所、大学以降の運動習慣の少なさで。運動できる体になっていないということなのだ。これが今の年齢で気づけたので良しとする。もし医者に運動不足だぞと指摘されるような年齢になってから運動を始めたとすると、今よりももっと故障に気をつけたり(故障は一気にやる気を無くす)、継続するモチベーションが大変だろうと思う。
と、肝心のランニング講座の部分がかなり短くなってしまったが、無料で質問もできるから参加してみたら良いと思う。特になかなか使えないというたけびしスタジアム京都トラックを走れたのと、普段夜に一人で走っているので、他の受講生と走れたのはいい刺激になった。他にも京都市で言えば、以下のページからランニングに関する情報を得ることができる。
登山のために始めたジョギングで、講座に行くなんて思いもしなかったけど、実際参加してみるといい刺激になるのでモチベーションも保ちやすい。ダイエット目的から始めたとしても、体重を減らすことを目的とするよりも、運動自体を楽しめた方がより長く続けることができる。実際に僕も体重を気にしていたけど、ジョギングが楽しくなってきてからはあまり体重が増減(リバウンド)しなくなった。ダイエットしたい人は「まずは運動!」ではなく、やってみたいスポーツを見つけることから始めると良いと思う。
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