リサイクルトナーと互換トナーは止めておくべき
プリンターの互換トナーとリサイクルトナーは、Amazonや楽天でいくらでも売られており、純正品と比べると幅はあるものの1/3くらいの価格で買えてしまう。かくゆう弊社も値段に釣られて互換トナーとリサイクルトナーを利用していたのだけど、10年ほどインクジェットとレーザープリンタに互換トナーとリサイクルトナーを使用してわかった事がある。それがこの記事のタイトルでもある「互換品とリサイクル品は止めておくべき」ということだ。レーザープリンターの方が使用頻度が多いので、以下、レーザープリンターのトナーについて書く。
リサイクルトナーと互換トナーの違い
まずリサイクルトナーと互換トナーの違いについて簡単に説明する。
リサイクルトナー
純正トナーを回収し、中身のトナー(粉)を第三者(サードパーティ)が純正品ではないものに入れ替えたトナー。互換トナーよりやや高いが純正の1/2位の価格で買える。
互換トナー
EPSONやCANONなどのプリンターメーカーではない、第三者が作って販売しているトナー。純正の1/3位の価格で買える。
メリットとデメリット
メリットはとにかく価格が安いということ。デメリットはトラブルが多くメーカーサポートも受けられなくなる。プリンターの個体と相性が良ければ長く使うこともできる。インクジェットプリンターの方があまりトラブルなく使用できたように思う。
実際に起ったトラブルの内容
最初は値段に釣られて互換トナーを使用していたものの、プリンターがギギー!!っと異音を出して故障した。安いレーザープリンターで修理もできない(中がガバっと開かないタイプ)ので破棄するしかなかった。
次にもう少し良いレーザープリンターを導入し互換トナーを使用していたが、こちらも次第に筋が入るようになり、その都度調整して騙し騙し使用していたものの、ついに何をしても印刷物につく筋が消えなくなってしまった。印刷物に筋が入っている色の感光体を確認したところ、上記の写真の状態で感光体のスポンジ部分に付着して取れないトナー。
これは互換トナーが原因だと考え、リサイクルトナーに変更したものの改善しなかった。エラーが出る度に毎回プリンターの調子を伺う毎日。次第にエラーになる感覚が短くなってきて、最終的には「メーカーサポートに連絡してください」というエラーを表示したまま印刷できなくなった。一応メーカーに連絡すると25,000円以上かかるとのことで、結局新品を購入し直す羽目になってしまった。因みにこれは1日100枚印刷しないくらいの使用頻度での話である。
何度かテストプリントしていると筋が薄くなるので騙し騙し使っていたが、プリンターは夕方以降に使用する事が多く、そのトラブル処理速度で帰宅時間が左右されてしまうのはかなり精神的にくるものがあった。
販売店の対応は本当に良心的?
リサイクルトナーや互換トナーを購入すると必ずといっていいほど、トラブル時の連絡先がすごく目立つところに記載されている。実際、印刷物に筋が入ったりトナーが定着しなかったり(触るとトナーが取れる)した際に購入店に連絡すると、すぐに代替品を送ってくれる事が多い。最初は手厚いなぁと思っていたけど、トラブルが重なるに従ってトラブルが当たり前の商品なのだと思い至った。
上記の写真はトナーの側面側の写真で、ギアの真ん中に明らかに折れているような跡がある。丁度トラブルが発生しているタイミングで見つけたので、販売店に連絡し確認してもらったところ、製造工程でできただけで使用には問題ないとの回答だったので、互換トナーはパーツは流用が当たり前なようだ。もちろんプリンターが故障しても販売店はトナーを交換こそしてくれるものの、プリンターは弁償してくれない。
まとめ
ということで、現在は新しく買ったプリンターに純正トナーのみで使用している。やっぱり互換トナーと比べるとかなり高いが、帰宅間際にプリンターが詰まってしまうストレスを考えると精神衛生上、安いものだ。純正品が高いのではなくて互換トナーが安すぎるのだ。軽く調べてみるとトナーというものはとてもシビアで、機種ごとに違うトナーが使用されていたりと、かなり繊細に作られているようだ。そりゃぁその品質を第三者が真似できるわけもない。
ちなみにインクジェットの場合はというと、レーザープリンターに比べてだいぶトラブルは少ないように思う。とはいえ純正ではない以上、バックアップ用に常に純正品は常備しておきたいところ。
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