ルート3776:DAY0
2023/8/25-8/28のこと。
- 2023/8/25(金):前入り ※この記事
- 2023/8/26(土):1日目
- 2023/8/27(日):2日目
- 2023/8/28(月):3日目
富士山登山は五合目までバスで行ってそこから登り始めるのが一般的だが、駿河湾(海抜0m)からスタートし富士山山頂の3,776mまで自らの足だけで42kmを歩く、ルート3776というものがある。海抜0mからのスタートなのでゼロフジ(0富士)なんて呼ばれることもある。このような海抜0mからの登山はルート3776が特殊ということではなく、SEA TO SUMMITといわれる登り方とされている。登山をする際のスタート地点である登山口が海抜0mではあることはないので、例え3,000m峰に登ったとしても駐車場やロープウェイ駅のある登山口が2,000mだったならそれは本当にその山を登りきった事になるのか?山を丸ごと登り切るには海抜0mからのスタートが真の登山と言えるのでは…といった考え方である。
このSEA TO SUMMITという概念を知ったのが2022年秋頃だった。富士山は富士市でルート3776をプッシュしているのもあり、挑戦してみたくなった。しかし富士山のシーズンは短く、登山道が開通している期間は7月上旬から9月上旬までであり、残念ながら興味を持った頃にはもう山小屋が閉まる頃だった。仕方がないので来年2023年に向けてスケジュールを考えることにした。
2022年冬はハーフマラソンを走り、2023年3月にはびわ湖マラソンで初のフルマラソンを完走して体力的には人生で一番付いている自信があった。その後もランニングは継続して体力維持に努めた。ルート3776ではチェックポイントにあるスタンプを集めて挑戦達成後に富士市 交流観光課に送付すると証明証とピンバッジが貰えるのだが、2023年は富士山が世界遺産登録10周年であり、2023年に限って10周年限定デザインのピンバッジが貰えるとの発表がなされ、俄然やる気が出てきた。
公式では3泊4日での山行を推奨しているが、「行政」が「安全」に登れる事を考慮しての予定なんじゃない?と思い、マラソン完走の自信もあったことから2泊3日での計画にした。ネット検索してみても、2泊3日で登っている記事が多数あったため、記事を読み込みながらイメージを固めていった。宿泊ポイントが限られるため、山行日数でほぼ宿泊する施設が自ずと決まるので、以下のブログを参考にさせてもらった(というかなぞった)。ちなみに1度の山行ではなく、複数回に分けて挑戦しても証明書とピンバッヂは貰える。
2023年夏前になると開山日のチェック、公式の混雑予想カレンダーを見て日程を決定し、宿泊施設と新幹線の予約など諸々済ませた。あとは荷物の選定と天候を祈るだけだ。
今回、新幹線での移動になるので、いつものように車に荷物を置いておく事ができないため服装には悩んだ。もう捨てようかと思っていたボロい服を来て行って、ホテルで捨てて無駄な荷物を減らすようにしたが、下山後に温泉に入ってから新幹線に乗る事を考えると、ずっと最後の最後まで使用しない着替えを背負っていかないと駄目で、夏山で山小屋泊なのに荷物はパンパンだ。しかしこの文章を書きながら思ったが、帰路の着替えは下山後にコンビニで買えば良かったと気がついた。
8/25(金)はザックを背負って出社し、就業後にラフな格好に着替えてそのまま新幹線に乗って静岡駅へ。スタートの最寄り駅の吉原駅まではまだ1時間くらい少し先なのだけど、ホテルが取りやすかったのと、新幹線1本で行けたので静岡駅のホテルにした。駅前の繁華街をザックを背負ってホテルへ直行し、コンビニで朝食を買ってすぐ就寝した。少し緊張している。
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